ロンドンテックウィーク2023に参加
私たちが参加した期間はスタートアップ企業が中心で、大手企業は14日から16日まで出展していました。この時期のロンドンは天気が悪く雨が多いのだが、私たちを歓迎してくれているかのように毎日快晴でした。
イベントそのものについて
今年のロンドン・テック・ウィークのスローガンは、"Shape the Future":「未来を形作る」。持続可能なイノベーションを推進するために、グローバル・テックを団結させよう、というものでした。このスローガンは私たちのプロダクトであるKafkaiにぴったりであり、この場に参加できることは私たちの未来も形作ることでもあるといっても過言ではありません。
イベントの内容・構成
会場は、クィーンエリザベスセンターⅡ。地下鉄ディストリクト線、またはサークル線のウエストミンスター駅またはセイント・ジェームズパーク駅から徒歩5分程の距離に位置しています。まさに、ロンドン、ウェストミンスターの中心地といった所です。
3日間に渡り、7つのフロアでそれぞれ6〜10の講演やディスカッションが行われました。インスピレーションに溢れる創業者、トップビジネスリーダー、政策立案者、投資家たちが招かれ、未来を変革し、新たな機会と交流を生み出すテクノロジーについて議論されました。以下は、交流がなされたディスカッションのタイトルの一部です。
- AIの未来をリードする人々からのユニークな洞察
- 未来を変えるテクノロジーの力
- ジェネレーティブAI - チャンスかリスクか?
- 世界規模のヘルスケア:英国ヘルスケア市場参入のメリットと機会
- 妊活から更年期まで - 女性の健康における企業の役割
- 燃え尽き症候群を防ぐ、心と体のケア
- 勝利の文化と高業績チームの構築
- 職場におけるメンタルヘルス
- AIがクリエイティブ産業をどのように変え、加速させ、変容させるか
- 文化の育成 - 人とテクノロジー
などなど…
テクノロジーはもちろんのこと、人、女性、健康、職場についてもフォーカスを当てたタイトルも。世界最大のテックの祭典で、健康や女性について語ることは、世界中でもその様な点が注目されていることを示唆しています。
Kafkaiの展示以外にも、London Tech Weekのセッションを聴講する機会がありました。特筆すべきは、CEOのイクバルが参加した2つのパネルディスカッションです:
- パネルディスカッション:好奇心、持続性、回復力の重要性
- パネルディスカッション クリエイティブ・ワークの未来:AIはいかにクリエイティブ産業を変え、加速させ、根底から覆すか
好奇心、粘り強さ、回復力の重要性についてのパネルディスカッションでは、3人の女性起業家やビジネスリーダーのパネルが、それぞれの経験や、この3つの特性が実際にビジネスや個人の成長にどのような影響を与えているかについてを語りました。その一例として、かつて業界の巨人であったコダックが、デジタルカメラという新しい技術に好奇心を持てなかったため
に、最終的に忘れ去られてしまったことが挙げられました。 クリエイティブな仕事の未来に関する2つ目のパネルディスカッションは、ジェネレーティブAIが私たちの創造方法をどのように変えていくかというテーマで展開されました。ディスカッションの大部分は、AIによって創造されるものの権利に関する法的側面をめぐるものでした。パネルディスカッションの結論は、現時点では結論は出ないというものでありました。
なぜ参加しようと思ったのか?
Kafkaiは現在、世界中のお客様にご利用いただいている製品です。私たちはKafkaiをヨーロッパでもっと多くの人に知ってもらいたいと考えており、意思決定者が集まる一流のイベントであるロンドン・テック・ウィークはその絶好の機会でした。今年のロンドン・テック・ウィークでは、AIが主要なトピックの1つとなっており、参加するには絶好のタイミングでした。
どのような準備をしたか
現地関係者には、ブースのレンタルやモニターレンタル、ブース内のデコレーションについてなど、日本国内では主に、スタートアップ海外進出支援事業の助成金についての準備がありました。今回はロンドンと言うこともあり、現地とのやりとりは時差を生じ、連携を取ることが難しかったこと、また助成金申請の準備は大変ややこしく、労力を要しました。
例えば広告費。我々はGoogle Adsでロンドンテックウィークの広告を打ち出していました。当日は、広告自体は日本以外のインターネット回線で動いているので、IP切替器を使っても難しいかも知れないので、日本で打ち出している際の広告のエビデンスを残す必要がありました。広告の設定や、実行中の広告のレポートのスクリーンショットを残し、そこにアピールポイントには日本語訳を載せて提出する、というものでした。
そしてもう一点、東京都中小企業振興公社のマニュアルに記載があった、紙媒体での当日のフロアマップやガイドブック、講演者情報などを準備する必要があること。今回のロンドンテックウィークは主催者の意向により、紙を廃止し、全てアプリにまとめるというものでした。
こちらも確認を重ね、“ウエブページ等の電子媒体での会場案内図・ガイドブック等があるようであれば、そちらのスクリーンショットを保存、提出できるよう準備をすること。この場合、全ページのスクリーンショットを保存、それらのURL、撮影日がわかる状態で保存する。“というものでした。
スクリーンショットでは情報が膨大すぎるため、URLの準備、また、当日撮影した上記の写真を準備する必要があります。ここで大切なことは、なるべく沢山の写真を撮ること。証拠が十分あるに越したことはありません。
** ブースに何人来てくれたか、どのような質問を受けたか**
3日間で約300人のお客様が私たちのブースに来てくださいました!これは私たちの経験上、最高数です。私たちのブースに来てくれたお客様はみんなとても積極的で情熱的で、Kafkaiに興味を持ってくださり“Do Better With Text” という私たちがフォーカスしている内容に共感した、という方が多くいらっしゃいました。そして私たちの説明を熱心に聞いてくださいました。
- Chat GTPと何が違うの?
- いくらなの?
- 本当にユニークなの?もうちょっと絞ったテーマの記事が欲しい時はどうするの?
- どんな人が使うの?
- AIが書いたって証明できる?
- 対応言語はこれから増やす?Nicheも増える?
- ベースはロンドンなの?
など、プロダクトについてはもちろん、プロダクト以外にも私たちの質問まで投げてくださり、繋がろうとしてくれたことがとても嬉しく思いました。
まとめ
今回のイベントを通して、日本で生まれた私たちのプロダクトが世界中の人々の注目を集めたこと、興味を持ってくれて需要がかなりある事を肌で感じることができました。いよいよコロナ禍も終息を迎え、元の日常に戻ってきました。今後も積極的にこの様なイベントに参加し、積極的な、情熱的な人々に出会い、私たちが出来る事を世界中に広げて行きたいと思っています。
今回、私たちを招いてくださったオーガナイザーの方々、出展に携わってくださった関係者の方々、私たちのブースに立ち寄ってくださったお客様、美味しいファラフェルボウルを作ってくれたシェフ、美味しいラテを淹れてくれたバリスタの方々、皆さまに感謝し、新しい未来を皆様と一緒に作って行きたいです。これからもLaLoka Labsを、Kafkaiをどうぞよろしくお願いいたします。