競合分析とは? 私が学んだ“自分を知る”ためのヒント

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競合分析は、自社の未来を描く羅針盤。

最近、私は自社サイトを検索上位に表示させるための方法を模索していました。多くの方が同じ悩みを持っていることに気づき、私自身「何をどう書けばいいのか?」と試行錯誤していたのです。そんな中でたどり着いたのが競合分析という考え方でした。

自分のビジネスを伸ばしたいとき、つい「売上を上げる施策」や「広告費をどう使うか」といった目先のことばかりを考えてしまいます。しかし、いざ深堀りしていくと「そもそも、競合他社と比べてうちの製品やサービスはどうなんだろう?」という疑問に突き当たるのです。そこで私は、まず競合分析をしっかり行うことが自社の方向性を決めるうえで大切だと感じました。

競合分析が大切な理由

私が競合分析を勧める理由のひとつは、自社の強みや弱みを客観的に見つけやすくなるからです。どれだけ素晴らしいアイデアでも、既に誰かがやっているかもしれませんし、もしかするとニーズが思ったより低い場合もあります。そこで、競合がどう動いているのかを知っておけば、「今、求められているのはどんなことなのか?」を見極められるのです。

さらに、競合分析をして得られた情報は、私にとっては“地図”のような役割を果たしました。地図があると迷ったときに「次はどっちへ進めばいいか」が分かるように、競合分析によって「今後の戦略はこう立てればいいかも」と視界がクリアになるのです。

実践する競合分析のポイント

実際に競合分析を行うときは、下記のようなポイントをチェックします。専門用語を使わず、なるべくシンプルに整理するよう心がけています。

  1. 製品・サービスの特徴
  2. 競合の価格帯や品質、ブランドの雰囲気を調べて、自社と比較
  3. マーケティングや売り方
  4. 広告の打ち方やSNSの活用方法、顧客へのアプローチ方法を研究
  5. 市場シェアや売上規模
  6. おおまかな数字を把握し、自社が狙えるポジションを検討
  7. ターゲット市場や顧客層
  8. どの層がどんな理由で購入しているのかを調べる
  9. 強み・弱み(SWOT)
  10. 自社と競合を比べるとき、「どう差をつけるのか?」をはっきりさせる

こうやって書き出してみると、私はいつも「こんなにいろいろ考えなきゃいけないのか…」と最初は圧倒されます。でも、これを続けていくと自分の立ち位置が明確になり、さらに自社の魅力を再確認できるのです。

起業してはじめてプロダクトを作ったときに、最初に挑戦したのかわかりやすかったSWOT分析でした。

SWOT分析マップ 画像はウィキペディアから

競合分析がもたらすメリット

  1. 自社の存在感を高める
  2. ほかにない魅力を打ち出すことで、お客様の記憶に残りやすくなる
  3. 戦略を組み立てやすくなる
  4. 新製品の開発や宣伝方法のアイデアがわいてくる
  5. 市場のチャンスを見つける
  6. まだ誰も手をつけていない顧客ニーズを発見できる
  7. 独自の価値を作るきっかけ
  8. 競合が提供していない新しいサービスやサポートを考えやすい
  9. 判断にデータを使える
  10. “なんとなく”ではなく、客観的な根拠をもとに決断できる

私にとっては、これらが「競合分析をやってよかった」と思える大きな理由です。

競合分析がもたらすディメリット

ディメリットもあります。競合分析を行うと、必ず自社の製品の弱いところ見つかります。モチベーションが下がるし、極端な話、それで製品の開発を打ち切ることになるケースもありました。 でも言い換えれば、中途半端のプロダクトをリリースしなかったから、その分の開発コストを削減できたということも言えるでしょう。

まず自分の簡単から軸を決める競合分析

プロダクトを作りたいけど、その前にはじめて競合分析をやりたい方に、何をベースに分析するのか、とても悩ましいことだと思います。

あなたが、あなたにしかわからないプロダクトなので、具体的に「これ」というのは言えませんが、まずそのプロダクトの一番の特徴や強いと思うところを軸に分析行えば鮮明になってくるではないでしょうか。

実際にKafkaiを開発はじめた時期に作ったクアドラントチャートを下に添付しておきます。縦軸は「調査のシンプルさ(上)~複雑さ(下)」、横軸は「大量(一括)執筆(左)~アシスト重視の執筆(右)」を示しており、各AI系ライティングツールをそれぞれの特性に応じて配置しています。

このようなかたちで、とりあえず何でもいいので、まず何か軸にして、比較することでそのうち他の競合分析になれる材料が出てくると思います。

Quadrant chart sample for Kafkai and competition

まとめ

競合分析で自分の道を見つけるです。

最後に振り返ると、競合分析は自分を見失わないための強力なツールだと感じています。最初は「他社に勝つために競合分析をする」つもりでしたが、実は「自社の良さや足りない部分を発見する」ためにこそ必要なんだと考えるようになりました。

多くの競合がひしめく市場で生き残るには、「自分は何者で、何ができるのか」をはっきりさせることが大事です。私もまだまだ試行錯誤の最中ですが、競合分析を取り入れるようになってからは、次のアクションを迷う時間がぐっと減りました。
これからも競合分析を活用しながら、自社の魅力をより多くの人に届けられるよう成長していきたいと思います。

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